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「iPhone Air」1年間使用レビュー。人を選ぶが唯一無二の名機だった

「iPhone Air」をメイン機として使い始めて約一年が経過し、今年も新型iPhoneの発表が待たれる時期となった。 「iPhone Fold」の発表を心待ちにしている方も多いと思うが、私は今だに「iPhone Air」に夢中。 一年間毎日、メイン機として使用する中で、この端末が持つ独自の魅力にとらわれてしまった。

巷では散々酷評されているが、それでもこの端末が持つ魅力は唯一無二で、変えの効かないものだと感じている。

この記事では、そんな「iPhone Air」を発売日に入手してから約一年間使用して感じた魅力と課題について主観で紹介する。

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チタンの質感がやっぱり好き

「iPhone Air」にはチタンとガラスを組み合わせたボディが採用されている。 手に取ると、チタン特有の剛性感とひんやりとした手触り、なめらかな金属の質感にうっとりする。 一年間毎日触れていても、ふとした時にその質感の高さに感動するほど。

「iPhone X」が発売された頃、そのデザインに魅了された身としてはたまらない。 当時夢見た、未来のiPhoneの姿に最も近いと感じる。

正直、見た目だけで言えば複眼カメラ、アルミユニボディの「iPhone17 Pro」よりもこちらの方がシンプルで好み。

熱設計に難あり

約5.6mmの薄型ボディは美しいが、放熱の面で大きな課題を抱えている。 メイン基板を限界まで小型化し、カメラユニットの裏に詰め込んだ代償に、本体上部の発熱が凄まじい。 持てないほどではないが、少々心配になってしまう。

GPUのコア数はProモデルより1つ削減されているが、熱設計についてはかなりギリギリといった印象。 搭載している「A19 Pro」チップはハイエンドなゲームにも十分対応できる性能だが、「iPhone Air」では、SNSの閲覧中に裏でアプリの更新を行なうだけで熱を帯びるため、とてもではないがゲームをプレイする気にはなれない。

高負荷なゲームを試してみると、起動から数分でサーマルスロットリングも発生する。 ゲーマーに訴求できる性能を有しているだけに、この辺りの仕様は勿体無いと感じる。

単眼カメラはむしろ嬉しいことだらけ

カメラはQRコードの読み取り位にしか使わない私にとって、単眼カメラはむしろ理想的。 普段から別のカメラを何かしら携行しており、iPhoneで撮影するのは年に数回。 フロントカメラに至ってはパスポートの更新時位にしか使っていない。

とはいえ、搭載された広角レンズは十分高画質。単眼とは言えかなり綺麗に撮れるため、望遠や標準域の画角が欲しい等でなければ特に不満はない。

懸念事項だったバッテリー持ちは優秀

これは発売前から多くのユーザーが不安視していた事柄だが、実際は想定していたより良好だった。 ヘビーユーザーには当然物足りないだろうが、私のようなライトユーザーには十分だ。

私のスマホの使い方は最低限。主な使い方は、SNSの閲覧やちょっとした現像をする程度。 ソシャゲなどのゲームはプレイしないし、写真撮影も別のミラーレスカメラを使うのでほとんど使用しない。

アウトドアが好きなので、海外旅行や登山でもたくさん使用してきた。

登山ではモバイルバッテリーを必ず携行していたが、道中で充電が必要になるシーンは少なかった。 登山では記録用にGPSによる位置計測を常時取得しているが、これらの処理は「COROS PACE 3」に任せている。 海外を歩いているときはマップを多用するのでバッテリーの消費が早いが、移動中の機内やカフェなど充電できる機会は多い。

バッテリーの品質も非常に優れている。

充電上限を「90%」、バッテリー充電の最適化を「ON」にした状態で毎日使用したが、バッテリーの状態は「正常」、最大容量は「96%」となっていた。劣化も少ないため、もう数年間はバッテリー交換をしなくても良いだろう。

充電速度も非常に高速。

スペック表では30分で50%の充電が可能とされており、充電も苦にならない。 自然放電も非常に少なく、夜充電して朝開いても1,2%しか減っていない。

「iPhone Air」には、高品質な複眼カメラや大容量バッテリーも搭載されていない。 スマホに最低限のタスクしか求めないユーザーには最適な一台だ。

iPhone Airの今後については不安が残る

「iPhone Air」の今後には不安が残る。

iPhoneはOSのメジャーアップデートが実施されるたびに旧機種のバッテリー持ちが悪化する傾向がある。 現時点でもギリギリな「iPhone Air」にとってバッテリー持ちの悪化は深刻な問題。 アップデートは他の機種以上に慎重に行なった方が良さそう。

USB2.0採用のため転送速度がゴミ

個人的にここが使っていて気になっている部分。

ミラーレスカメラで撮影したデータを出先で現像する機会は多いが、「iPhone Air」のUSB2.0の伝送速度(60MB/s)とかなり遅い。ファイルサイズが1ファイルで50〜100MB近いので、転送するだけでもかなりの時間がかかる。

写真アプリではSDカード内のデータを撮影日付の古い順に読み込もうとするため、目的のデータ(直近に撮影されたデータ)が読み込まれるまでにかかる時間が増加する。 メインカメラである「a7ⅳ」では、1800MB/sの高速伝送に対応したCFexpressカードを使用しているが、「iPhone Air」では伝送速度が大幅に制限されてしまうため宝の持ち腐れ。

専用のアプリから、BluetoothまたはWi-fiで転送できるのでそちらを利用しているが、「Sigma fp」など無線接続に対応していない一部のカメラではかなりの我慢を強いられることになる。

モノラルスピーカーの音質

2025年の最新モデルとしては驚きのモノラルスピーカーを搭載している。

モノラルスピーカーを搭載したiPhoneは、2015年に発売された「iPhone 6s」以来。実に10年ぶりとなる。 今時格安のAndroidですら見かけないような仕様だが、出音を実際に聴いてみると意外と悪くなく、下手なステレオスピーカーよりよっぽど良い音質で驚く。

近年のスマホと比べると劣るかもしれないが、ながらでYoutubeを観たりアラーム音を聴く程度の用途なので不満は感じない。

少し気になる、細かいこと

一年間毎日使用していると、他にも気になるポイントがあるのも事実。 ここでは使っていて感じた小さな懸念点についても触れておく。

まとめ

「iPhone Air」を約一年間メイン機として使用してきたが、改めて振り返ると「万人向けではないが、刺さる人には深く刺さる一台」だと感じる。

チタンとガラスの美しいボディ、約5.6mmの薄型筐体は毎日手に取るたびに所有欲を満たしてくれる。単眼カメラやモノラルスピーカーといった割り切った仕様も、スマホに最低限の機能しか求めない私にとってはむしろ好都合だった。バッテリー持ちも、ライトユーザーであれば十分実用的な水準だ。

一方で、熱設計の甘さやUSB 2.0による転送速度の遅さなど、薄型化の代償として犠牲になった部分も確かに存在する。特にUSBの転送速度はカメラユーザーとしては痛手で、唯一日常的にストレスを感じるポイントだった。今後のOSアップデートによるバッテリー持ちの悪化も気がかりではある。

それでも、これだけの課題を抱えてなお手放す気になれないのは、この端末にしかない「薄さ・軽さ・質感」の三拍子が揃った体験があるからだ。スペックシートでは測れない、手に取った瞬間の感動がこの端末にはある。

酷評されることの多い「iPhone Air」だが、スマホに「道具としての最低限」を求め、「持つ喜び」を大切にするユーザーにとっては、現行ラインナップで最も魅力的な選択肢だと、一年使った今でも確信している。

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